「パトリオット用のミサイルがさらに必要」=ウクライナ空軍報道官、ロシア軍の大規模航空攻撃にコメント
ウクライナ空軍のイフナト報道官は、16日未明のロシア軍の大規模航空攻撃につき、戦術航空隊の活動により巡航ミサイルを100%撃墜することに成功しているとしつつ、他方で、弾道ミサイルをより効果的に撃墜するためには防空システム「パトリオット」用のミサイルがさらに必要だとコメントした。
イフナト空軍報道官がテレビ番組出演時に発言した。
イフナト氏は、「戦術航空隊の活動のおかげで、巡航ミサイルの撃墜率は100%に達している。一方で弾道ミサイルは依然として『アキレス腱』だ。本日は弾道ミサイル8発を撃墜したが、これは全体の半分より少し少ない。より多く撃墜するためには、システムそのものと、同システムのためのミサイルが必要だ」と述べた。
記者から、「パトリオット」用のミサイルは本当に不足しているのかという確認の質問を受けると、イフナト氏は、「本当に、『パトリオット』用ミサイルはもっと必要だ。『パトリオット』を運用している者たちもそう言っている。(中略)ミサイルの問題は、今、本当に非常に深刻だ」と答えた。
ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、15日朝から16日朝にかけて同国に対して、自爆型などの無人機659機と弾道・巡航ミサイル計44弾で航空攻撃を行った。ウクライナ空軍は、その際発射された弾道ミサイル「イスカンデルM/S400」は19弾で、その内ウクライナ防空戦力が撃墜できたのは8弾のみと報告している。
ドイツのピストリウス国防相は15日、ドイツはウクライナの防空強化への貢献を拡大するとし、「ドイツは、『長期的防空行動』イニシアティブの一環で、数百発の防空用誘導ミサイル『パトリオット・ゲンP』を供給する」と述べていた。
また、ウクライナのゼレンシキー大統領は今年2月の共同通信とのインタビューの際に、「パトリオット」のことを念頭に、「日本は、弾道ミサイルの脅威に対抗できるミサイルや防空システムのライセンス保有、あるいは自国生産を行っている国の1つである」とし、ウクライナは協力し、共同生産を行う、ないしは知見を共有したいと発言していた。
写真:ウクライナ国防省