ロシアの和平交渉離脱は終戦プロセスに影響を与えない=専門家

元チェコ政府の安全保障担当補佐官であり、現在米ハドソン研究所に務めるトマシュ・ポヤル研究員は、ロシアがウクライナとの戦争終結に向けた和平交渉の枠組みから離脱する可能性はあるが、そもそもこれまでも真剣に取り組んできていないため、離脱してもほとんど状況は変わらないと指摘した。

ポヤル氏がウクルインフォルムにコメントを寄せた。

ポヤル氏は、「それ(編集注:ロシアの交渉離脱)はもちろんあり得る。しかし、私の考えでは、ロシアがそのプロセスに真剣に参加したことは実際一度もない、あるいは、少なくとも真剣な和平協定を締結したがっていたことはない。ロシアは今もなお、いかなる平和的解決や合意に対しても真の関心を持っていないのだ。したがって、もしロシアがそのプロセスから離脱したとしても、ほとんど何も変わらないことを、私は深く確信している。そして、もしロシアが離脱するのであれば、ドナルド・トランプ氏は誰が交渉から離脱したのかを明確に述べる必要があるだろう」と発言した。

また同氏は、現在の和平交渉にはいかなる進展も期待していないと指摘した。

同氏はその他、現在世界は中東に注視しているとし、その地域での主な戦闘作戦は、おそらく数週間以内に終了するか、少なくとも大幅に縮小するだろうとの見方を示した。そして同氏は、このような状況では、欧州はウクライナへの支援を継続すべきだと主張した。

同氏は、「今、ウクライナは自国の防衛に集中する必要がある。2、3か月後にどうなるかは、自ずと明らかになる」と述べた。

同時に同氏は、防空システム「パトリオット」用のミサイルに問題が生じる可能性に言及した。他方同氏は、他の防空システム用のミサイルについては問題ないだろうとも述べた。

また同氏は、米国とイスラエルが中東で目的を達成することができれば、それはロシアにとって否定的な結果をもたらすことになると述べた。同氏はその際、「ロシアにとって、ある観点からは(編集注:米国の中東作戦は)有利だが、別の観点からは全くもって不利である。もし、この世界的な脅威と、ロシアと協力している勢力を排除することができれば、それは間違いなく良いことなのだが、それはロシアにとってではない」と指摘した。