英国、ウクライナ向けに射程500キロ超のミサイルを開発へ

英国は、ロシアの攻撃から自衛するウクライナの火力を強化するため、新型の戦術弾道ミサイルを開発する。

英国政府広報室が公表した

英国政府は、「ナイトフォール」プロジェクトの下、射程500キロメートルを超え、強力な電磁妨害が発生する高脅威な戦場での運用を想定した、地上発射型弾道ミサイルの迅速な開発に向けたコンペティションが開始されたと伝えた。

「ナイトフォール」ミサイルは様々な車両から発射可能で、数発を連続して迅速に放ち、数分以内に撤退することができるものだという。これによりウクライナ軍は、ロシア軍が反応する前に主要な軍事標的を攻撃することが可能になると書かれている。

このミサイルは200キログラムの通常榴弾弾頭を搭載し、月間システム10基の生産ペース、及び1基あたり最大80万ポンドという価格を目指しているという。「ナイトフォール」は、外部の輸出規制を最小限に抑えつつ、強力で費用対効果の高い長距離攻撃の選択肢をウクライナに提供することを目的としているとある。

英国のヒーリー国防相は、先週8日の夜にロシアが実施した攻撃について、プーチンが「和平交渉を真剣に行う代わりに、不法な戦争を深刻にエスカレートさせている」ことを示していると述べた。また、ヒーリー氏は、自身のウクライナの訪問の際に道中で聞いたリヴィウ周辺の空襲警報に触れ、「私たちはこれを容認しない。それが、最先端の武器をウクライナ人の手に届ける決意を固めている理由だ」と強調した。

英国のポラード国防担当閣外相は、「これらの新しい英国の長距離ミサイルにより、ウクライナは戦いを継続することができ、プーチンをさらに不安にさせるだろう」と述べ、2026年もウクライナへの支援を継続することを明言した。

本プロジェクトでは、3つの産業チームがそれぞれ900万ポンドのミサイル開発契約を結び、12か月以内に試験発射用の最初の3基を設計・開発・納入することを目指す。開発契約の締結は同年3月を予定しているとのこと。

このプロジェクトは、ウクライナ支援を目的とする一方で、英国軍の将来的な長距離打撃プロジェクトへも影響を及ぼすと書かれている。

なお、英国ではすでに1月に共同プロジェクトの一環として、迎撃用無人機「オクトパス」の生産が開始され、2月にはウクライナへの供給が始まる予定となっている