ゼレンシキー宇大統領、安全の保証に関するウクライナの妥協につき説明

ウクライナのゼレンシキー大統領は14日、ウクライナの真の安全の保証はとなるのは北大西洋条約機構(NATO)加盟だとしつつ、米国及び一部の欧州パートナー国の立場を受け、ウクライナは「NATO第5条に匹敵する」保証に同意するだろうと発言した。

ゼレンシキー大統領が記者たちの質問に答える形で発言した。

ゼレンシキー氏は、「何よりもまず、ウクライナの願いはNATOに加盟することだった。そしてそれが真の安全の保証だった。その方向性を一部のパートナー国、米国及び欧州のパートナー国、が支持しなかった。そのため現在、ウクライナと米国との間の二国間の安全の保証、すなわち米国と欧州の同僚から、並びにその他の国々、カナダや日本(中略)からの『第5条に類する』(編集注:Article 5 Like、NATO条約第5条に類する)保証が、ロシア軍の再到来が始まらないようにするための可能性である。そして、それはすでに私たち側の妥協である」とゼレンシキーは語った。

同時に同氏は、安全の保証に関する具体的な詳細につき、今のところ記者たちに共有する準備はできていないと述べた。同氏はその際、「安全の保証の詳細については、もう少し後になれば話すことができるだろう。私のチームは、シュトゥットガルトで米国側と軍人のレベルで話し合った全ての詳細を私に共有した。そして今、フナトウ(編集注:ウクライナ軍参謀総長)が交渉グループと現地にいる。今日か明日、私は詳細を受け取ると思う」と発言した。

なお、ゼレンシキー大統領は9日にも、「ウクライナにとって、安全の保証は非常に重要だ。私たちは、米国が今のところウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を想定する準備がないことを知っている。しかし、その問題は、当然ながら、将来の問題だ。現時点では、私たちは実効的な安全の保証を検討している」と発言していた