欧米間のウクライナへの武器購入枠組みを通じ、4つのパッケージに資金投入=ゼレンシキー大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は30日、北大西洋条約機構(NATO)のイニシアティブである「PURL」(「ウクライナのための優先的装備品ニーズリスト」)の一環で、2つのパッケージに資金が投入され、さらに2つに投入の意向が表明されていると発言した。
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ゼレンシキー氏は、PURL(「ウクライナのための優先的装備品ニーズリスト」)は、NATOの非常に貴重なメカニズムであり、同盟国の支援をウクライナにとっての実感できる能力に変えるものだと書き込んだ。
そして同氏は、「それは、システム『パトリオット』や、その他重要な米国製装備品をはじめとする、命を守るために私たちが今必要とする防衛兵器の購入機会を私たちに与え、すでに現実の結果を確保している」と伝えた。
同氏はそして、8月以降パートナー国は、以下のとおりウクライナのために米国兵器の複数のパッケージに資金を投じたと伝えた。
・第1パッケージ:オランダが5億7800万ドル出資
・第2パッケージ:デンマーク、ノルウェー、スウェーデンが4億9500万ドル共同で出資
・第3パッケージ:ドイツが5億ドル出資の意向を表明
・第4パッケージ:カナダが5億ドル出資の意向を表明
加えて同氏は、「第5、第6パッケージは、現在米国側と調整中だ。現時点で、ベルギー、リトアニア、ラトビア、エストニア、アイスランド、ルクセンブルクがすでに将来の第5パッケージへの貢献を行う準備があると表明している」と指摘した。
そして同氏は、「私たちの目的は、イニシアティブの潜在力を完全に実現するために、その枠組みで、1か月に10億ドルを確保することだ」と伝えた。
同氏はその上で、パートナーたちによる重要な貢献への謝意を表明し、「一緒に私たちの防衛を強化し、公正かつ永続的な平和を近付けよう」と強調した。
写真:NATO