プーチン氏による「欧州との戦争への準備」に関する発言は真剣に受け止めるべき=蘭外相

オランダのヴェール外相は3日、ロシアの首脳プーチン氏が欧州との戦争への準備に関して発言したことにつき、それは真剣に受け止める必要があるとし、欧州の防衛能力を強化する必要性を強調した。

ヴェール外相が、ブリュッセルでの北大西洋条約機構(NATO)加盟国外相会議の開始前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ヴェール氏は、「それはもちろん恐ろしい発言だ。それが生じないことを期待している。しかし、それは深刻な警告として受け止めねばならず、防衛費の増額は、単なる願望ではなく、私たちが置かれている環境において、必要不可欠なものだと受け止めばならない」と同氏は述べた。

また同氏は、ロシアによるハイブリッド攻撃の件数が、破壊活動から情報作戦に至るまで増加していくだろうと指摘した。同氏はそして、最高の防衛策となるのは、社会の強靭性の向上と敵の行動への迅速な対応だと発言した。

同氏はその際、「私たちは、そのような攻撃に対する自らの強靭性を確保する必要がある。私たちはそれをもっと目にすることになるだろう。なぜなら、残念ながら、これは私たちの時代の兆候であり、ロシアの行動手段であるからだ。鉄道の破壊活動であれ、無人航空機の送り込みであれ、偽情報であれ、私たちはあらゆる種類のハイブリッド攻撃を目にするだろう。それらを防ぐ最善の方法は、強力な防衛、住民の高い知識、ロシアの偽情報に対する強靭性、将来の攻撃を抑止するために彼らのあらゆる行動に対する迅速に対応だ」と指摘した。

加えて同氏は、ロシアとのいかなる将来の合意も、「信頼せよ、しかし確認せよ」という原則を伴うべきだと述べた。同氏はまた、ウクライナが強力な軍隊を持ち、米国及び欧州のパートナーから安全の保証を得なければならないと訴えた。

同氏はそして、「プーチン氏とのいかなる合意においても、信頼するのは良いが、しかし、検証することの方が遥かに良い。私たちには、自国を防衛でき、将来のいかなる攻撃も抑止できる能力のある軍隊を持つ独立した強力な国家ウクライナと、米国及び欧州パートナーという同盟国からの信頼できる保証が必要だ」と強調した。