トランプ米大統領はウクライナによる対ロシア長距離攻撃を認めている=ケロッグ特使

米国のケロッグ大統領特使は、トランプ大統領はウクライナによるロシアへの長距離攻撃を認めていると発言した。

ケロッグ氏がフォックス・ニュースの番組出演時に発言した

ケロッグ氏は、ウクライナは米軍の派遣を求めたことはなく、求めているのは兵器供与とその使用の許可だけだと指摘した。

記者から、ウクライナにはそのような許可があるのかと質問されると、ケロッグ氏は、「時による。時には一定の許可があり、時にはない。私は、皆が大統領の指示に従うべきだと思っている。彼は憲法に基づく最高司令官であり、皆が彼に従わなければならない。大統領が左へ行けと言えば、左へ行き、彼が右へ行けと言えば、右へ行くのだ。(中略)よって、大統領が何かを実行するよう言えば、私たちはそれを実行しなければならない」と述べた。

記者からさらに、トランプ氏の立場は、ウクライナはロシアに対して長距離攻撃を加えることができるというものかと尋ねられると、ケロッグ氏は肯定した。

その際ケロッグ氏は、「彼(トランプ氏)が述べたことや、ヴァンス副大統領とルビオ国務長官が言ったことを読めば、その答えは『イエス』だと思う。深部に打撃を加える機会を利用せよ。安全地帯なるものは存在しない」と述べた。

同氏は同時に、ゼレンシキー宇大統領はトランプ氏との会談中に長射程巡航ミサイル「トマホーク」の供与を要請したが、しかし、これに関する決定はまだ下されていないと発言した。

さらに同氏は、ロシアは対ウクライナ戦争で自らの目標を達成していないと強調した。同氏はその際、「ロシアはこの戦争に勝っていない。もし彼らが勝っていたなら、キーウ、オデーサ、ドニプロ川の向こう側にいるはずなのだ」と指摘した。