ウクライナとポーランド、共同の無人航空システム作戦グループを設立へ

ウクライナのシュミハリ国防相は18日、同国はポーランドと無人航空システムに関する共同の作戦グループを設立することで合意したと発表した。

シュミハリ国防相がキーウを訪問したポーランドのコシニャク=カミシュ副首相兼国防相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シュミハリ氏は、「今日、私たちは一連の重要な措置について合意した。第一に、無人航空システムに関する共同の作戦グループの設立であり、これにはウクライナとポーランドの軍代表者が参加する」と指摘した。

同氏はまた、このグループはウクライナとポーランドの共同のイニシアティブの調整・開発のためのプラットフォームになると述べた。その際同氏は、「私たちは最新の防御技術を統合し、私たちの国民と私たちの重要インフラの防護を強化する新しいプロジェクトを始動していく。この共同作戦グループの中心的な要素は、私たちが共通の敵に対抗する能力を強化する共同訓練プログラムとなるだろう」と述べた。

さらに同氏は、今回2つ目の合意がウクライナとポーランドの防衛産業企業間の協力の強化だと述べた。その際同氏は、「私たちは空、海、地上の無人機、ロボット・システムの分野で共同のプロジェクトを発展させる準備がある」と伝えた。

同氏はまた、もう一つの優先協力事項は、弾道ミサイルと、共通の安全の保証と共通の敵の抑止のために現代的技術をより迅速に統合する人工知能だと発言した。

加えて同氏は、SAFEプログラムの枠組み内で437億ユーロがポーランドに提供されることでポーランドを祝福した上で、「SAFEは私たちの国の間の共同の防衛プロジェクトの重要メカニズムの1つとなるべきだ」と訴えた。

同氏はさらに、今回第3の合意は、ウクライナ軍の緊急ニーズと軍の長期的な近代化の両方を確保するための「ラムシュタイン」枠内の種々能力連合における作業の活性化だと指摘した。

その際同氏は、「ポーランドは装甲車両連合のリーダー国であり、無人機と地雷除去の連合の参加国であるため、私たちはこれらの方向での積極的な参加と援助の提供の加速を期待している」と述べた。

同記者会見時、コシニャク=カミシュ・ポーランド国防相は、同国はウクライナの無人機対策の経験に関心を持っており、戦場から直接得られた知識と経験を活用したいと強調した。

コシニャク=カミシュ氏は、「ウクライナは信じられないリーダーであり、3年以上の戦争で信じられない能力を有している。この間、あなた方は無人機と対無人機の能力で巨大な一歩を踏み出しており、私たちはあなた方の知識を活用したい。私たちは、ポーランドの国営と民間の企業が、それに共同で参加できるようにしたいと思っている。私たちの理解の非常に重要な部分は、私たちの2つの省の相互作用、私たちの軍の間の協力、そして戦場から得た経験の実践である」と述べた。

また同氏は、この戦争は戦場と、地上、空、海といった、様々な分野での兵力と手段の投入の戦略ビジョンを変えたと指摘した。

同氏はその他、この戦争の情報の側面も覚えておくことが重要だと指摘し、なぜなら、現在、ロシアはウクライナとポーランドを仲違いさせようとしているからだと説明し、そのようなことはさせないと強調した。

同氏はまた、無人機と対無人機の分野でのウクライナとポーランドの協力は大きな挑戦だが、それは同時に欧州全体、EUとNATOの強化のための可能性でもあると述べた。