トランプ氏がウクライナのNATO加盟を支持すれば、ロシアへの大きな圧力になる=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ウクライナへの安全の保証はロシアへの圧力の重要な要因とならねばならず、ロシアによる再侵略を防がねばならないと指摘した。
ゼレンシキー大統領が米TBNとのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「もし(編集注:プーチンが)交渉のテーブルに着かなければ、トランプ氏はウクライナに北大西洋条約機構(NATO)を即座に提案することができる。ウクライナの将来の加盟をあまり支持してこなかったあの2つの国ですら(編集注:ハンガリーとスロバキア)、トランプ氏を見て、すぐに米国の決定を支持するだろう」と発言した。
記者から、ロシアを抑止するためにウクライナへと部隊を派遣するという欧州諸国の準備について質問されると、ゼレンシキー氏は、「いくつかの国にはもう準備がある。今、私たちは、本当の協議を行っている」と回答した。
同時に同氏は、「大きな軍を持たない国もある。(中略)そして、部隊を提供できないが、防空を提供したり、無人機生産を含め、武器の支払いを行ったりすることはできる国もある」と指摘した。
その他同氏は、ブダペスト覚書は全く安全の保証を提供しなかったとして批判し、「それは本当にくだらないものだ…。私たちは核兵器を明け渡して、代わりに単なる紙切れを受け取り、本当に私たちを守り得る具体的なものは何もなかったのだ」と強調した。
同氏は、ウクライナは当時代わりとなる武器さえ受け取らなかったとし、「それは愚かな決定だった、なぜなら私たちは何も得なかったのだから…。私たちが受け取ったものはゼロだ。いや、ゼロではない、私たちは戦争を受け取ったのだから」と指摘した。