ウクライナのための安全の保証は必ず生じる=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、ウクライナは「有志連合」の作業の結果として、必ず安全の保証を得ると発言した。
パリを訪問したゼレンシキー大統領が、マクロン仏大統領との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は、あなた(マクロン仏大統領)とスターマー氏(英首相)が主導した『有志連合』をとても信じている。30か国以上が集まった。そして、今日、私たちには二者間での話し合いと会合、そして私たちのチームの会合があり、明日には『有志連合』の会合が開かれることを非常に期待している。そして、その結果として、それがいつ実現するかはわからないが、必ずウクライナのための安全の保証は生じるだろう。それが非常に重要だ。強力なウクライナ軍と、国民、私たちの家族のための安全の保証だ。私はただ信じているだけではなく、私たち全員がそれに取り組んでいる」と強調した。
同氏はまた、ロシアの侵略との戦いにおけるマクロン仏大統領個人の支援とフランス国民の支援につき、マクロン氏に謝意を伝えた。そしてゼレンシキー氏は、戦争終結のための外交的解決に移行するには、ウクライナ、欧州、米国からの圧力を強める必要があると強調した。
加えて同氏は、「フランスは常にリーダー国の1つであり、私はあなたにとても感謝している。今日、私たちは、フランスが他の国々と同様に、最大限に平和を近づけたいと確かに望んでいる瞬間にいる。残念ながら、今のところ、ロシアから戦争を終わらせたいというシグナルは見られない。しかし、私たちの同盟、とりわけ戦争の初めから私たちと共にあった欧州の同盟、そして欧州と米国の同盟が、この複雑な問題の外交的解決に移行するために、ロシアへの圧力を強める助けになると確信している」と述べた。
同氏はその他、ロシアのミサイル攻撃からウクライナを日々守るのを助けている、フランスから提供された防空システムにも改めて感謝した。
一方、マクロン仏大統領は、同記者会見にて、「有志連合」はウクライナにあらゆる必要な安全の保証を提供する準備があると明言した。
その際マクロン氏は、「私たちは『有志連合』の首脳会談の前日にウクライナ大統領と会っている。明日、数人の欧州の指導者が私たちのところへ来る。そして、8月中旬のワシントンでの首脳会談以降、私たちの軍のトップたち皆によって行われてきた作業が、首脳レベルで確定されることになる」と述べた。
その際同氏は、これまでの全ての作業によって、欧州がウクライナに安全の保証を提供する準備ができていると言うことができるようになったと発言した。
同氏は、「この準備作業は完了したのだ。私たちは政治的な作業に移行する。そして、正直に言って、安全保障に関しては、非常に厳格であり、欧州はこれほどのコミットメントと集中の程度でもって初めて関与している。なぜなら、今日、そして明日のウクライナとウクライナ国民の安全保障は、私たち自身の、そして欧州の安全保障でもあるからだ」と強調した。
なお、ゼレンシキー大統領は3日、デンマーク訪問後に、フランス首都パリに到着していた。ゼレンシキー氏は4日、マクロン仏大統領とスターマー英首相が主催する「有志連合」会合に出席する予定。