EU上級代表、ウクライナの安全の保証へのEUの参加形式を説明

欧州連合(EU)のカラス外務・安全保障政策担当上級代表は29日、EUは戦後のウクライナのための安全の保証に訓練ミッションや民間ミッションの形で加わる計画だと説明した。

カラス上級代表がコペンハーゲンで開催されるEU加盟国国防相非公式会合の前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

カラス氏は、同日の会合の主な議題は、最近の複合攻撃を含むロシアによる対ウクライナ侵略、EUの防衛能力、イランの核開発計画、イランの対ロシア支援、中東紛争だと述べた。また同氏は、これら議題は、翌日に開催される外相非公式会合でも詳細に議論されると伝えた。

また同氏は、国防相たちが、榴弾砲砲弾や防空手段のさらなる供給を含め、ウクライナが停戦に至るまでの間攻撃を撃退するのを支援する上で、今この瞬間に何ができるかという問題についても議論すると発言した。

その他同氏は、ウクライナへの将来の安全の保証提供の問題に関して、EUは「訓練ミッション、軍事ミッション、ウクライナ防衛産業への支援」という3つの要素を検討していると伝えた。その際同氏は、「これらの要素には中立国も参加できる」と指摘した。

同氏は、これらの取り組みは、ウクライナにおいて活発な戦闘が終了した後に展開される可能性があると指摘した上で、EUレベルでは「訓練および民間のミッション」が検討される一方で、EUの各加盟国は個別に安全の保証にどのように参加するかを決定していくだろうと付け加えた。

その際同氏は、それはウクライナへの軍隊派遣についても同じだとし、「各国が個別に決定していくだろう。すでに、準備ができている国もあれば、そうでない国もあると聞いているが、議論はすでに進行しており、その日が来た時に私たちが準備できていることが重要だ」と強調した。

今回閣僚たちは、そのような準備を確保するために、前述のミッションの「任務の変更」の可能性についても議論する予定だという。

写真:EU