ゼレンシキー宇大統領、「安全の保証」への米国の参加決定が、ためらっている国々に影響を与えると指摘
ウクライナのゼレンシキー大統領は20日、ウクライナの「安全の保証」に米国が参加することを決定したことが、まだためらっている国々に影響を与えるだろうとの見方を示した。
ゼレンシキー大統領が20日夜に行われた記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「ワシントンでの私たちの会談まで、米国は安全の保証に加わっていなかった。それを理解する必要がある。そして今回、私たちは彼らの参加への準備について聞いた。これはウクライナと全欧州にとって非常に重要だ。これにつき、私はトランプ大統領に非常に感謝している」と指摘した。
また同氏は、「米国によるウクライナの安全の保証の調整がないことで、欧州の同僚たちにある種の不安があった」と指摘した。
そして同氏は、「現在、私たちは米国、トランプ大統領、そして彼のチームから、彼らがウクライナの安全の保証の参加者になるという肯定的なシグナルを得ている。これにより、これまで何かへの準備があった他の国々が、それを認める機会が開かれたのだ。現在、主要国の参謀本部が、何に準備があるかについての協議を始めている。そして、これまで参加していなかった一部の国々が、おそらく今後現れてくるだろう」と述べた。
その際同氏はトルコを例に挙げた。
同氏は、「米国がシグナルを発したら、それはトランプ大統領と米国からの重要な一歩となる。するとトルコは、黒海の安全を確保する用意があると言う。単独で、あるいは誰か他の国と一緒に。つまり、安全の保証のその部分、黒海の安全を、トルコは誰かとのパートナーシップで確保する用意があるということだ」と指摘した。