ウクライナと米国は無人機と兵器購入に関する「メガ合意」を協議している=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、自身とトランプ米大統領は「メガ合意」の締結を検討していると述べた。その合意では、米国が戦場で経験を積んだウクライナの無人機を購入し、ウクライナはその代わりに米国から一定数の兵器を獲得することが想定されているという。

ゼレンシキー大統領がニューヨークポストとのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、最近のトランプ氏との協議では、米国とウクライナの間の航空技術の相互支援を想定した「メガ合意」に集中していたと指摘した。その際、ウクライナは、ロシアとの3年にわたる軍事対立で得た現代戦争の経験を全て共有することを提案しているという。

記事では、その合意は、米国の軍と国家安全保障にとって変革をもたらす可能性のあるものだとし、米国当局者や無人機専門家は米国の技術がロシアや中国のものに大きく遅れを取っており、米国兵は無人機を利用したり、対立勢力が生産する最新機材から防衛したり上での装備が不十分だと指摘されている。

ゼレンシキー氏はその点で、ロシアの防衛を突破し、重爆撃機を破壊し、ロシア領深部へ攻撃を仕掛けることができたウクライナの最新無人機について、「米国民はその技術が必要だし、あなたは自らの武器庫にそれを有す必要がある」と述べた。

そして同氏は、「私は、それは本当に『メガ合意』で、いわゆる皆にとって『ウィンウィン』だと思う」と発言した。

ニューヨークポストはまた、ゼレンシキー氏は米国と北大西洋条約機構(NATO)が次世代戦争に備えるために、ウクライナが戦闘で培った経験を共有することを提案したと伝えている。

その際同氏は、「私たちは米国やその他欧州パートナー国とその経験を共有する準備がある」とし、協議はデンマーク、ノルウェー、ドイツと進行中だと指摘した。