ドイツはウクライナの長射程兵器の生産に資金を投入する=メルツ独首相

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ドイツのメルツ首相は28日、ドイツはウクライナの長射程兵器システムの生産に資金を投入すると発言した。

メルツ首相がベルリンを訪れたゼレンシキー大統領との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

メルツ氏は、「今日私たちはまた、ドイツからの対ウクライナ軍事支援についても話した。私は、今後も詳細の発表は控えるが、次のことは言える。ウクライナが今も今後もロシアの侵略から身を守れるように、私たちは、軍事支援を続けるし、それを拡大していく」と発言した。

また同氏は、同日昼食の後に、ベルリンにて、ドイツ・ウクライナ両国の国防相が、ウクライナの長射程兵器システムの購入に関する協力意向覚書に署名すると発言した。

その際同氏は、「いわゆるロングレンジファイアだ。その際、射程に関しては一切制限がない。それは、ウクライナが、自国領土の外の軍事目標への攻撃も含めて、自衛権を完全に行使できるようになることを意味する。それは、大きな潜在力を持つ両国の軍事産業協力の新しい形態の始まりだ」と発言した。

同時に同氏は、記者からの、ドイツ政府はウクライナに長射程巡航ミサイル「タウルス」を供与するかという質問には答えなかった。

同氏は、「私は、今日昼食の後で、その分野の緊密な協力に関する両国国防相間の意向覚書に署名すると述べた。私たちは、長射程武器使用能力を与えることを望んでいる。私たちはまた、共同生産を確保したいと思っている。しかし、公に詳細を明かすことはしない。その代わり、協力深化に注力する」と答えた。

同氏は加えて、「今日、私たちは、ドイツとウクライナの間の長射程兵器の生産協力の方向での第一歩を行うのだ」と強調した。そして、「その協力は、産業レベルでも起きていく。ウクライナでも、ドイツでもだ。その詳細は現時点では公開されない」と補足した。

なお、28日、ゼレンシキー大統領がベルリン訪問を行っている。