中国はロシアの20の軍事工場に特殊化学薬品、火薬、工作機械を供給=ウクライナ対外情報庁
ウクライナのイヴァシチェンコ対外情報庁長官は、中国はロシアの20の軍事工場に特殊化学薬品、弾薬、工作機械を供給していると発言した。
イヴァシチェンコ長官がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した。同インタビュー全文(ウクライナ語)は近日中に公開される。
イヴァシチェンコ氏は、「中国が工作機械、特殊化学薬品、弾薬、部品を軍事企業に供給しているとの情報がある。私たちは、20のロシアの工場に関する確認済みのデータを有している」と発言した。
その他同氏は、2024年から2025年にかけて、中国との航空協力の事例が少なくとも5件確認されているとし、その協力とは機材、部品、文書に関するもので、また特殊化学薬品の大型供給の事例も6軒あったと発言した。
さらに同氏は、2025年初頭の時点で、ロシアの無人機のための重要電子部品の80%が中国製だと指摘した。また同氏は、供給の際には細部変更や名前の偽装が行われており、またブローカー企業が存在し、その企業を通じて中国からロシアへ電子部品製造のために必要な物全てが届けられていると発言した。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は4月17日、ウクライナは中国がロシアに武器を供与しているという情報を入手したとし、とりわけ火薬と火砲だと発言していた。
また、米国の財務省(バイデン政権時)は昨年10月、ロシアが対ウクライナ戦争で使用している長射程無人機「ガルピヤ」の開発と生産に関与している中国とロシアの企業ネットワークに対する制裁の発動を発表していた。ミラー当時国務報道官はその際、米国は中国が完成品の戦闘用無人機をロシアに提供していることを初めて明らかにしたと発言していた。
修正(5月27日12:07):ウクライナ語インタビューへのリンクを追加