和平交渉にて、侵略国が報われ、犠牲者が罰せられるような結果にならないことが私たちの利益=パヴェル・チェコ大統領
チェコのパヴェル大統領は4日、チェコをはじめ、ウクライナのパートナー国は、公正な平和を近付けるために、全力でウクライナ支援を続けると発言した。
パヴェル大統領がプラハを訪問したゼレンシキー宇大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
パヴェル氏は、「もし誰かが戦争に疲れているはずだとすれば、それは何よりまず侵攻された国であり、その国を助けている国々ではない」と強調した。
また同氏は、戦争があまりに長く続き過ぎて、和平について話さなければならないと述べる者たちに対しては、ウクライナとパートナー国は正にそのことについて話していると答えていると指摘した。
さらに同氏は、ロシアの侵略を止めるためにあらゆる可能なことを行っているとし、チェコはウクライナを最初から支援してきたし、それは完全に正しいことだと思っていると伝えた。
そして同氏は、「私たちは同盟国と一緒に、ウクライナが強くあるように、同国を支え続けなければならず、支え続けていくということで一致している」と強調した。
同氏はさらに、もしロシアのような侵略国が「自らの侵略が報われるようなことがあれば、それは侵略国が対外政策目標を達成するために選んだ手段が正しいと認めることになってしまう。そして、それはその行動を継続する動機付けとなるだろう」と指摘した。
加えて同氏は、「和平交渉にて、侵略国が報われ、犠牲者が罰せられるような結果にならないことが、私たちの直接的利益である。だからこそ、私たちは、平和が最大限公正になるように、ウクライナを支え続けようとしているのだ」と発言した。
また同氏は、チェコは、ウクライナがEUに加盟するために行っている努力も支えていくし、長期展望ではNATO加盟の努力も支持していくと発言した。
その他同氏は、チェコはウクライナの戦後復興にも積極的に加わっていくと約束した。
これに先立ち、4日、ゼレンシキー大統領はチェコ首都プラハの訪問を開始していた。