防空システム「ナサムス」ミサイル製造企業、ウクライナに現地企業設立を計画

防空システム「ナサムス」のミサイルの製造などを行っているノルウェーの「コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース」(KDA)社(本社:コングスベルグ)は、ウクライナに共同製造企業の設立のための作業を行っている。

同社のエイリク・リー社長がユーラクティブへのインタビュー時に発言した

リー氏は、「現在、私たちはウクライナで企業を作っているところだ。私たちは、共同企業設立に関してウクライナの産業代表者たちと緊密な交渉を行っている。優先的課題は、ウクライナにおいてウクライナの技術を基盤として、私たちの防空システムのためのミサイルの製造の拡大を行うことだ。大量生産の話であり、つまり数百段の話だ。私たちは、今後数か月以内に共同企業を設置する可能性を検討している」と発言した。

また同氏は、作業は長期的パートナーシップを視野に入れて勧められていると伝えた。

その際同氏は、「コングスベルグでは、私たちはウクライナの産業の強みを活かしたいと思っている。長期的展望では、戦争が終わった時、ウクライナは防空システムにとってのミサイルのサプライチェーンの一部となり得る。現在、ウクライナには多くのイノベーションが生じており、私たちはそのお一部になる。私たちにとっては、そこにいることが大切だ」と発言した。

これに先立ち、ウメロウ宇国防省は1月、ノルウェーの大手企業コングスベルグ・グルッペンASAのCEOであり、コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース」(KDA)の社長も務める、エイリク・リー氏と会談し、ウクライナの防空手段をナサムス・システムに統合する可能性について協議していた。