ウクライナ国会、ルステム・ウメロウ氏を新国防相に任命

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ウクライナ最高会議(国会)は6日、ルステム・ウメロウ前国家資産基金長官を国防相に任命した。

ジェレズニャク最高会議野党会派「声党」議員がテレグラム・チャンネルにて報告した

ウメロウ氏の任命には、最高会議議員338人が賛成した。

これに先立ち、最高会議は5日、オレクシー・レズニコウ氏を国防相職から解任し、またウメロウ氏を国家資産基金長官職から解任していた。

その後、ゼレンシキー大統領がウメロウ氏の国防相への任命案を最高会議に提案していた。

ルステム・ウメロウ氏は、ウクライナの政治家、事業家として知られる人物。クリミア・タタール人。2019年から2022年までは、最高会議の野党会派「声党」議員を務めた。最高会議では、クリミア・タタール人の権利に関する法案のロビー活動を活発に行っていた他、一時的被占領下クリミアに関する法案・声明の採択も主導していた。それ以前は、クリミア・タタール人の指導者として知られるムスタファ・ジェミレフ氏の顧問を務めていた。

ロシアによる全面侵略戦争が始まると、ウメロウ氏は、ロシアとの協議を行うウクライナ代表団の一員となった。また同氏が被拘束者交換協議、とりわけ、2022年9月のウクライナ側にマリウポリ防衛者を含む215名の国民が返還された際の協議などに関わっていることもわかっている。

2022年9月7日にウメロウ氏は国家資産基金の長官に任命されていた。