「戦争が続いている内はウクライナはNATOに入れない。しかし、招待は待っている」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、ロシアが始めた戦争が続いている内はウクライナは北大西洋条約機構(NATO)に加盟できないが、しかしNATOへの招待と「安全の保証」は待っていると発言した。

ゼレンシキー大統領が訪問先のヘルシンキにおけるニーニスト・フィンランド大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「戦争が続いている内は、私たちはNATOに入れない。私たちはそれを明確に認識している。しかし、私たちは、オープンドア(編集注:NATOのオープンドア政策)の他に、パートナーたちが私たちに、将来の何かだけでなく、ウクライナ社会を奮起させる何かしらの強力な行動を私たちに対して行うことを望んでいる。私たちは今日支援を得たい。現在、私たちはその方向で、ウクライナの(編集注:NATO加盟への)招待という政治的なサポートを望んでいる」と発言した。

同氏はまた、最善で最強の安全の保証とはNATOへの加盟であるとしつつ、しかしながら、戦争が続く中、またウクライナがNATO加盟国になるまでの間、ウクライナはパートナー国から安全の保証を必要としていると発言した。

そして同氏は、「しかし、いずれにせよ、私たちの目的は、NATO完全加盟である」と強調し、欧州大西洋統合はウクライナ憲法に記載されているものだと喚起した。

なお、ゼレンシキー氏は3日、フィンランド首都ヘルシンキを訪問している。

また、今年のNATO首脳会談は、7月11、12日、リトアニア首都ビルニュスにて開催される。