ロシアはウクライナでの目的を達成できなかったし、負け始めている=英国防相

英国のウォレス国防相は11日、ロシアはウクライナにおいて自らの目的を達成できなかったし、少しずつ負け始めているが、同時に西側諸国はウクライナへの支援を強める一方であると発言した。

ウォレス英国防相がコペンハーゲンでのウクライナ防衛支援会議の後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ウォレス氏は、「戦闘が続いており、非常に多くのウクライナ人が、民間人も軍人も、なくなっているということを理解するのは極めて重要だ。しかし、ロシアが多くの方面で負け始めているということもまた真実だ。彼らは、ウクライナを奪えなかったし、今後いつか奪えるということもまずないだろう。彼らは、自らの目的を常に変え続け、今や南部と東部の一部のみに集中しており、『3日間の特別作戦』からははるか遠くなり、それはすでに6か月も続き、機材も人員も甚大な損失を出しているのだ」と発言した。

同氏はまた、6か月経過した今も、ウクライナの自らの主権を回復する戦いにおいて、国際社会はウクライナ側に立ち続けていると指摘した。さらに、同日の会議をさらなる大きな成功だとし、国際社会がウクライナの支援を強める準備があることを示すことになったと指摘した。

さらに同氏は、英国は多連装ロケットシステム(MLRS)M270の対ウクライナ提供数を2倍にし(編集注:新規に3台提供)、最大80キロメートルの射程の同システム用のミサイルも大量に提供すると強調した。また、これまでに携行式対戦車ミサイルNLAWを5500台提供したことも喚起した。

加えて同氏は、英国の開始した、ウクライナのための兵器獲得資金集め用基金について説明した。同氏は、同基金にはすでにノルウェー、デンマークなどの国が送金しており、すでに5億ユーロが集まっており、その内3億5000万ユーロは英国が拠出したものだと説明した。

なお、11日、コペンハーゲンで26か国が参加するウクライナ防衛支援会議が開催され、中・長期的支援の展望が協議された。ブドスコウ・デンマーク国防相は、同会議にて15億ユーロ強の対ウクライナ軍事支援が集まったと発表した。レズニコウ宇国防相は、今回の会議に満足していると表明した。

次回の類似の会合は、9月の中旬に開催予定となっている。