米国、新しい対ウクライナ防衛支援パッケージを発表

22日、米政権は、ウクライナに対して総額1億7500万ドルの新たな防衛支援パッケージを発表した。同支援には、ウクライナ軍への武器提供の他、軍人の訓練も含まれる。

米ホワイトハウスのウェブサイトにて公表された

バイデン米大統領は、「私はここに、外国支援法第506(a)(1)条に従い、ウクライナに支援を提供するために、国防省の防衛用品およびサービス、ならびに軍事教育および訓練に最大1億7500万ドルまでの拠出について国務長官に権限を委任する」と宣言している。

同時に、カービー国家安全保障会議(NSC)戦略広報担当調整官は、今回の支援の具体的内容について説明した。

カービー氏によれば、今回の支援には高機動ロケットシステム「ハイマース」をさらに4台、(自爆型)無人機「フェニックス・ゴースト」を580機、36000のその他弾薬、機材・装備が含まれるという。

また同氏は、今回大統領の決定で拠出される1億7500万ドル以外に、さらに追加資金が提供され、パッケージ総額は2億7000万ドルとなると指摘した。

加えてカービー氏は、ウクライナの軍人は西側の武器を「非常に効果的に」使っていると述べ、特にハイマースは、すでに戦況を変えていると発言した。

その他同氏は、「米国はウクライナの政府と人々を必要な限り支えていく」と改めて明言した。

なお、米国はこれまでウクライナに12台のハイマースを提供しており、今回の追加提供でウクライナが保有する同システムは16台となる。また英国も、類似の多連装ロケットシステムを4台提供している。

写真:レズニコウ宇国防相(ツイッター)