NATOにはウクライナへ提供してはいけない武器のリストはない=事務総長

ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は6月30日、NATOはウクライナへ大量の武器を提供するという考えを支持しており、また、提供してはいけない武器のリストは存在しないと発言した。

ストルテンベルグ事務総長が、マドリードで開催されたNATO首脳会談の総括記者会見時に発言した。

ストルテンベルグ氏は、「私たちは、大量の最新武器の配送というアイデアを支持している。(中略)そして、NATOは現在、ウクライナがソ連時代の古い武器からNATO基準の最新のものへと移行する支援をすることを指示されている。そして、もちろん、私たちには、私たちが加えたり加えなかったりする(編集注:提供)武器のリストはない。ウクライナには、広範な種類のNATO基準の最新の重い武器が必要なのであり、それはこの首脳会談のシグナルでもあった」と発言した。

その他同氏は、「欧州には実質的にホットな戦争が起きている」と述べ、状況は悪化しうると発言した。同氏は、そのため、NATOの課題はウクライナにサポートを提供することだとしつつ、「しかし、私たちはまた、ウクライナの外へのエスカレーションを防止することにも基本的責任を負っている。その理由から、NATOは現場の紛争には参加していないのだ」と発言した。