ウクライナ情報機関、獲得した「クリミア橋」の技術文書を一般公開

ウクライナ国防省情報総局は、ロシアがウクライナの同意を得ずに違法に建設したいわゆる「クリミア橋」の技術文書「ケルチ海峡の輸送路建設」を獲得したと報告し、オンラインで公開した。

情報総局がフェイスブック・アカウントにて伝えた

発表には、「プーチンに最も近い側近たちは、『クリミア橋』の安全が『保証』されていると述べている。クレムリンの報道官であるドミトリー・ペスコフは、ロシア連邦軍は状況を完全にコントロールしていると主張している。他方で、戦略的対象物の技術文書『ケルチ海峡を通じた輸送路建設』の保管すらできない人々による完全な安全に関する発言を真に受けることは困難である」と書かれている。

情報総局は、同文書には地形、路面、橋脚、地滑り防止構造、橋の両端、あらゆるインフラに関する詳細な情報が掲載されたものだと説明した。

同局は、獲得した同文書をグーグル・ドライブにてオンライン公開している

なお、ロシア連邦は2014年にウクライナ南部クリミアの占領を開始した後、2018年にケルチ海峡に占領下クリミアとロシア領を繋ぐ通称「クリミア橋」を違法に開通させていた。