バイデン米大統領、ウクライナのレンドリース法に署名 ゼレンシキー宇大統領は感謝

バイデン米大統領は9日、ウクライナのためのレンドリース法(武器貸与法)に署名した。

サキ米ホワイトハウス報道官が記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

サキ報道官は、「今日、大統領は、レンドリース法を確定した。同法は、ウクライナが必要としている武器や機材を獲得するための手段の幅を広げるものである」と発言した。

ゼレンシキー宇大統領は、同署名を受け、ツイッター・アカウントに歓迎のメッセージを書き込んだ

ゼレンシキー氏は、「ジョー・バイデン米大統領と米国民に、私たちの自由と未来を巡る戦いへの支持につき感謝している。今日のレンドリース法署名は歴史的な一歩だ。私は、私たちがもう一度一緒に勝利することを確信している。そして、私たちは、ウクライナと欧州の民主主義を守る。77年前と同様に」と書き込んだ。

なお、レンドリース法は、ウクライナへの防衛品の貸し出しを迅速に行う権限をバイデン米大統領に与えるもの。借り入れる側のウクライナの支払いは事後となることが定められている。

同法は、すでに4月7日に米国上院が、4月28日に同下院が採択していた。

レンドリース法は、第二次世界大戦時にも使用されており、同法が米国によるナチスドイツと戦う英国やソ連などへの迅速な武器の提供を可能としたことで知られる。