ゼレンシキー宇大統領、NATO事務総長と電話会談 「オープンドア政策は不変」

ウクライナのゼレンシキー大統領は19日、ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長と電話会談を行い、ウクライナ周辺の治安情勢の沈静化を目的とした外交努力について協議を行った。

ウクライナ大統領府広報室が発表した

発表によれば、ストルテンベルグNATO事務総長は、12日のNATOロシア理事会会合の結果と、今後のロシアとの欧州安全保障問題協議の展望について伝えた。

ゼレンシキー大統領は、ストルテンベルグ事務総長に対して、NATOによるウクライナの主権と独立、ウクライナの欧州大西洋願望への一貫した立場につき謝意を伝えた。また、ゼレンシキー氏は、NATOによるオープンドア政策へのコミットするという原則的立場を指摘した。

ゼレンシキー氏は、NATOと加盟国から、ウクライナの防衛能力と、サイバー攻撃をはじめとする現代の脅威に対抗するための能力の強化のための実質的サポートの強化につき期待を表明した。

また、ゼレンシキー大統領とストルテンベルグNATO事務総長は、ツイッター・アカウントでも、同電話会談について報告している。

ゼレンシキー氏は、「欧州の安定性のために必要な外交努力に関する情報と見方を交換した。6月のNATO首脳会談に向けた準備とウクライナのあり得る参加について協議した。オープンドア政策は不変のままだ!」と書き込んだ。

ストルテンベルグ氏は、「ロシアの脅威と直面するウクライナに対して、NATOの強力な支持を表明するためにゼレンシキー大統領と話した。同盟国は、ロシアに対して、すぐに情勢緩和を行うよう要請している。私たちは、ロシアと更なる対話を行う準備があるが、重要原則について妥協しない」と伝えた。