ドニプロ市にて、ドネツィク空港防衛戦の戦死者追悼行事が開催

ドニプロ反テロ作戦博物館にて、ドネツィク空港を防衛した242名の戦死者を追悼する行事が開催された。

21日、国防省広報室が発表した。

フーバ・ドニプロペトロウシク州行政府長官補佐官は、「私たちは、ドネツィク空港の防衛に倒れた全ての英雄を追悼しますが、同時に、私たちは、全ての防衛者を称えたいです。彼らの不屈の精神と、自己犠牲が、ウクライナ軍に栄光をもたらしのですから」と述べた。

一分間の黙祷ののち、作戦戦略部隊「スヒード(東)」の軍楽隊が、ウクライナの作曲家の曲を複数演奏した。

行事には、兵士、ボランティア、児童、地元住民が参加した。

なお、ドネツィク空港防衛戦とは、2014年5月26日から、2015年1月22日までの242日間続いた戦闘を指す。ウクライナ軍兵士、志願兵、医療班、ボランティアが、ロシア占領軍と親露武装集団からの攻撃に対して同空港を防衛する戦闘を続けていた。激しい戦闘の中、不屈の精神でドネツィク空港の防衛を続けた兵達は、次第に「サイボーグ」と呼ばれるようになっていく。2015年1月21日には、完全に崩壊し、防衛が不可能となった同空港新ターミナルからの撤退の決定が下された。公式データによると、ドネツィク空港防衛戦にて、200名以上の軍人が死亡したとされる。

この戦闘に参加した「サイボーグ達」のイニシアティブにより、1月16日は、「ドネツィク空港防衛者の日」と呼ばれている。