ウクライナとモルドバの法執行機関が共同特別作戦でロシア傭兵集団「ヴァグネル」参加者27人を特定

ウクライナとモルドバの法執行機関は、共同特別作戦の一環で、ロシアの傭兵集団「ヴァグネル」に加わり、武力紛争に参加した疑いで、ウクライナ国民11人、モルドバ国民16人を摘発し、容疑を通達した。

ウクライナの検事総局が公表した

発表には、「検事総局の捜査監督の下で、モルドバ共和国の組織犯罪・特別捜査検察と共同で、国際特別作戦『メスニキ2』の第2段階が実施された」と書かれている。

検察は、この特別作戦の目的は、ロシアの民間軍事会社の構成員としてウクライナに対する戦争に参加させるための傭兵募集を摘発し、記録することだと説明している。

両国の共同捜査チームは2024年10月に設立。これにより、ヴァグネル参加者の雇用、訓練、資金拠出に関するウクライナとモルドバのリソースと情報を統合することができたという。

特別作戦の一環として、68件の捜索が実施されたという。傭兵募集の証拠、「ヴァグネル」参加状況、ウクライナ領内での傭兵による戦闘への参加を確認する、文書、コンピューター、携帯電話、その他の情報媒体を押収したと報告されている。

ウクライナの法執行機関は、2022年から2024年にかけて「ヴァグネル」に参加したウクライナ国民11人を特定し、国家反逆罪(ウクライナ刑法典第111条2項)の容疑を通達したと発表した。また、モルドバ国民1人に対しても、傭兵行為(ウクライナ刑法典第447条4項)の容疑が伝えられたという。

同時に、モルドバでは、モルドバ国民15人が「ヴァグネル」の一員として武力紛争に参加した容疑(モルドバ刑法典第141条1項)で告発されているという。

この特別作戦には、ウクライナとモルドバの200人以上の法執行官が参加したとのこと。