ウクライナ治安当局、汚職捜査機関に対して特殊作戦実施 「ロシア影響力を排除」と主張
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ウクライナの保安庁(SBU)と検事総局は21日、政権高官の汚職犯罪に特化した法執行機関「国家汚職対策局(NABU)」に対して、「ロシアの影響力を排除」する特殊作戦を実施している。
SBU内関係者がウクルインフォルムに伝えた。
関係者は、現在ウクライナの複数地域で家宅捜索が行われているとし、NABU捜査官たちは国家反逆罪、ロシアとの違法取引、オリガルヒの利益のための汚職行動などが疑われていると伝えた。
また関係者は、暫定情報で、NABU捜査官に対してロシアの特殊機関が非公式に影響を与えていた事実があるとし、具体的には、捜査官の1人がヤヌコーヴィチ元大統領の側近を通じて機密情報をロシアに渡していたと述べた。また関係者は、別の人物は、国家を裏切り、ロシアと違法なビジネスを行っていたところ、SBUに本日拘束されたと伝えた。
同人物は、「詳細は後ほど。多くの興味深いことが待ち受けていると思う」と発言した。
これにつき、NABUも、フェイスブック・アカウントで、同家宅捜索について報告した。
NABUは、「7月21日、裁判所の承認なく、NABU職員のところで、SBUと検事総局の職員による捜査行為が行われている。現在、全ての状況を解明しているところである。詳細は後ほど」と発表した。
写真:SBU内関係者が提供