ドイツ政府、国内でのウクライナ国民2名殺害にコメント

ドイツのヘーベシュトライト政府報道官は29日、ドイツ国内には現在多くのウクライナ国民が滞在しているとし、彼らへの犯罪を許すことはないと発言した。

ヘーベシュトライト氏が記者会見時に27日にバイエルン州で起きた2名のウクライナ国民への殺人事件につきコメントした。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ヘーベシュトライト氏は、事件は大きな懸念を覚えさせるものだと述べた。

同氏はその際、「国内での一切の類似のことに対して、私たちが忍耐を示すことはできないし、そうすることがないとは明らかだ。ロシアの侵略戦争から私たちのところへ逃げてきたウクライナ人は、ここで安全を感じなければならない」と強調した。

同時に同氏は、犯罪の動機や状況については、現在バイエルンの法執行機関が捜査を行っており、その終了まで結論を出すことは避けるよう呼びかけた。同氏はその際、2名のウクライナ国民が「ロシア・ドイツ系犯罪者」によって殺されたことは事実だとも述べた。

これに先立ち、27日、ドイツ・バイエルン州ムルナウ・アム・シュタッフェルゼーにて、57歳のロシア系のドイツ住民が36歳と23歳のウクライナ国民をナイフで殺害していた。その後、ウクライナ外務省は、殺された2名は軍人で、ドイツ国内でリハビリを受けていた者だったとコメントを発出した。容疑者は、ユーリー・Zh氏で、すでに拘束されており、捜査が続いている。犯罪動機は発表されていない。ヘアマン・バイエルン州内相は、同事件でアルコールの影響があった可能性を指摘しており、事件前に3名が一緒にいたのを見かけたとする証言者の存在に言及している。