フィンランドでウクライナ軍装備品調達用資金の横領・資金洗浄容疑で3名拘束 両国共同捜査

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ウクライナの政権高官の汚職犯罪捜査に特化した法執行機関「国家汚職対策局(NABU)」は14日、フィンランドでウクライナ軍軍人用防弾チョッキ調達資金の横領・資金洗浄容疑で3名の人物が拘束されたと発表した。

NABU広報室が発表した

発表には、「2023年3月11日、フィンランド共和国領内で、総額570万ユーロの個人防護品の調達の際にウクライナ国防省の資金の洗浄を行った容疑で3名の人物が拘束された。拘束されたフィンランド国籍の人物の不動産が差し押さえられた」と書かれている。

拘束された者の中には民間企業の代表者が含まれているとし、同企業は、ウクライナ国防省に対して、発注し、完全に支払われた防弾チョッキのの50%しか引き渡していないと説明された。

これまでに得られた証拠は、防弾チョッキ調達用の国防省資金の横領に関する刑事捜査にて用いられていくという。

また、損失資金の補償を行うための方策が取られていると報告されている。

今回の拘束は、ウクライナのNABU捜査官と特別汚職対策検察(SAP)、フィンランドの刑事警察国家捜査局職員による、捜査面での国際司法協力の一環で行われた連携のおかげで実現したものだと説明されている。