「シショウ氏は尾行されていた」 キーウでのベラルーシ国民死亡につき所属団体がコメント

3日に遺体で発見されたヴィターリ・シショウ氏が代表を務めていた団体「ウクライナにおけるベラルーシの家」は、同氏がしばらく尾行されていたことを明かした。

「ウクライナにおけるベラルーシの家」が今回の事件についてテレグラム・チャンネルにコメントを掲載した

コメントには、「ヴィターリ・シショウ氏は、ウクライナにおけるベラルーシの家の創設当初からいた人物であり、私たちの団体の代表であった。ヴィターリは、2020年8月にホメリの抗議への参加とベラルーシの権力強奪者との積極的対立の後に、ウクライナへと引っ越さざるを得なくなった」と説明されている。

同団体は、シショウ氏は「ウクライナにおけるベラルーシの家」にて、移住者支援、ルカシェンコ体制への抗議運動開催、移住者支援のための法案採択に向けたウクライナ国家機関への要請、ウクライナにおけるディアスポラ形成といった、あらゆる活動に参加していたと伝えた。

その上で、同団体は「ヴィターリは尾行されていた。その件については、警察による関連の発表がある。また、私たちは、地元の関係者やベラルーシに残る人々から、拉致や殺害にいたるまでのあらゆる挑発行為の可能性につき、何度となく警告を受けていた。ヴィターリは、ストイックかつユーモアをもってその警告に向き合い、そうなれば『ベラルーシの家』が有名になるかもしれないなどと発言していた」と書き込んだ。

ベラルーシの家は、今回のシショウ氏の死がベラルーシ当局により計画された殲滅作戦であると確信を持っていると表明し、同氏の死の真相を明らかにするまで活動を行なっていくと伝えた。

また同団体は、3日、在ウクライナ・ベラルーシ大使館前にて19時からシショウ氏追悼の集会を開催すると発表した。

これに先立ち、3日、キーウ(キエフ)市内の公園にて、前日から行方不明になっていたベラルーシ国民のヴィターリ・シショウ氏が吊るされた状態の遺体で発見されたことが警察により発表されていた。