イラン、政権関係者10名をウクライナ機撃墜関与で起訴

イラン検察は、2020年1月のウクライナ国際航空旅客機撃墜事件に関与したとして、政権関係者10名を起訴した。

6日、AP通信が報じた

ゴラマッバス・トルキ・テヘラン軍事検察官は、「ウクライナ機事件において起訴状が出された。真剣かつ確実な捜査が行われ、過失のあった10名の人物に関し起訴状が出された」と書かれている。

他方で、起訴された人物の名前やその他詳細は明らかにされていない。

なお、これに先立ち、3月17日、ドミトロー・クレーバ外相がイランが発表した報告書は2020年1月のウクライナ国際航空撃墜事件の真の原因を隠蔽するものだと発言していた。

イランは同日、ウクライナ機撃墜の最終報告書を公表している。同報告書には、同機撃墜の決定は、同機を敵対象物と認めた防空指揮官のミスが原因だと書かれていた。

PS752便撃墜事件とは、2020年1月8日、イラン首都テヘランのイマーム・ホメイニ空港を離陸した後、キーウ(キエフ)に隣接するボリスピリ空港へ向かっていたウクライナ国際航空のボーイング737が撃墜された事件のこと。同機には、乗客・乗員計176名が搭乗。ウクライナ国民11名を含む、その全員が死亡している。

イランは、1月11日にウクライナ航空機を誤射で撃墜したことを認める発表を行なっている。

写真:AA