裁判所、強姦容疑の警察官2名に逮捕命令

キーウ(キエフ)市ホロシーウシキー地区裁判所は26日、証人としてキーウ州カハルリク市警察署を訪れた女性に対する強姦・暴行容疑のかけられている警察官2名に対し、未決囚予防措置として逮捕の判決を下した。

検事総局広報室が発表した

判決文によれば、カハルリク市警察署の職員2名への未決囚予防措置を保釈金設定のない逮捕とすると書かれている。

検事総局は、この2名の警察官は、暴行時の権力・職権乱用罪と強姦罪の2つの容疑がかけられていると伝えた。現在捜査が行われているとのこと。

最新情報によれば、容疑者である警察官2名は、5月23日から24日かけての夜間、キーウ州カハルリク警察署へ証人として訪れた被害者女性に対して、容疑者執務室にて、ガスマスクをかぶせ、手錠をはめ、職務用拳銃を被害者の頭上に向け発砲後、被害者に対して数回にわたり強姦を行なった疑いがかけられている。

更に、両容疑者は、犯行時に現場にいた別の男性に対して暴力をふるった容疑もかけられている。容疑者2名は、被害者男性に対して強姦すると脅し、ひざまづかせ、頭部を警棒で殴打し、ガスマスクを被せ、頭上方向に向け拳銃を発砲したとのこと。被害者男性は、これら暴行により、肋骨と足の骨を損傷している。

事件発生後、24日、被害者に対する暴行・拷問に関する通報が病院から警察へ通報され、国家捜査局捜査官が現場に到着した。

25日、国家捜査局は、2名の容疑者に関し、強姦罪容疑の捜査を開始したと発表。また同日、国家警察は、容疑者2名の暴行・拷問の事実を認める声明を発表しており、イーホル・クリメンコ国家警察長官は、カハルリク警察署の解体や同署幹部の停職等の命令を発表している。