露メデイア、スクリパリ毒殺未遂事件の第3の容疑者である可能性の人物の名前を報道

イギリス政府が近く名前を挙げるとみられる、スクリパリ親子の毒殺未遂事件に関与した可能性のある3人目の人物の名前は、セルゲイ・フェドトフという。

10日、ロシアのマスメディア「フォンタンカ」が報じた。

同メディアの情報によれば、アレクサンドル・ペトロフ(アレクサンドル・ミシュキン)とルスラン・ボシロフ(アナトリー・チェピーガ)同様に、

セルゲイ・フェドトフは2018年3月2日から4日までロンドンに滞在していたとのこと。フェドトフは、別の航空便でイギリスに到着したが、出国時にはペトロフとボシロフと一緒だった。また、フェドトフは、ペトロフとボシロフとともに、2014年にはプラハ(チェコ)にも滞在していた。そして、チェコのメディアの情報では、彼らはその時チェコにいたロシアの元スパイのセルゲイ・スクリパリを追跡していたとのこと。

なお、スクリパリ親子毒殺未遂事件に第3の容疑者がいる可能性については、9月末にThe Telegraph紙が書いていた。同紙によれば、同人物は、とりわけ、スクリパリ氏の住む通りについての計画を立て、どの扉が使われているかを調べていたとのこと。

すでに報じられているように、9月5日、イギリスの検察官は、ロシア元スパイのセルゲイ・スクリパリとその娘ユリヤ・スクリパリに対する毒殺未遂事件に関与した人物として、二人のロシア人、アレクサンドル・ペトロフとルスラン・ボシロフなる人物の名前を挙げていた。イギリス当局は、この二人はロシア情報機関の将校であると指摘していた。

調査サイトのベリングキャットとThe Insiderは、9月26日、容疑者のうちの1人「ルスラン・ボシロフ」を名乗る人物の本名がアナトリー・チェピーガであることを特定したと発表。彼らの発表では、チェピーガ氏は、ロシア軍参謀本部総局(GRU)の大佐であり、「ロシアの英雄」の称号を有しているとのことであった。

10月8、9日、ベリングキャットとThe Insiderは、第2の容疑者「オレクサンドル・ペトロフ」は、ロシアGRUの軍医である本名オレクサンドル・ミシュキンであり、ロシアのアルハンゲリスク州ロイガ村出身者であることを特定し、同村の住民も「ペトロフ」が同郷人のミシュキンであることを認めたと発表していた。ベリングキャットの情報では、ミシュキンも2014年に「ロシアの英雄」の称号を得ているとのこと。