ロシア軍、キーウを大規模攻撃 死者4名、負傷者20名以上
ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、8日夜から9日朝にかけて、首都キーウを中心にミサイルと無人機による大規模攻撃を行った。また、西部リヴィウ州に対しては、暫定情報で、中距離弾道ミサイルによる攻撃も行われた。
首都キーウでは、現時点までに死者が4名、負傷者が25名出ている。キーウ市検察がテレグラム・チャンネルで伝えた。
死亡したのは、市内ドニプロウシキー地区の住民3名と、ダルニツィキー地区の住民支援のために到着していた58歳の緊急医療班の男性1名。
負傷者の中には、医療従事者、救助隊員、警察官が含まれる。
キーウ市内では、ダルニツィキー地区、ドニプロウシキー地区、デスニャンシキー地区、ペチェルシキー地区、シェウチェンキウシキー地区、ホロシーウシキー地区、スヴャトシンシキー地区で被害が確認されているとのこと。
キーウの被害 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム
集合住宅19軒、大使館の建物1軒、幼稚園の窓、路面電車車庫、建設途中の高層ビル、自動車、スーパーマーケット、ガソリンスタンドが損傷したという。
被害者数の確認が続いているという。
クリチコ・キーウ市長は、テレグラム・チャンネルにて、キーウ市内ダルニツィキー地区で死亡した医療班の男性は、ロシア軍によるダブルタップ攻撃の際に死亡したと報告した。
クリチコ氏は、「無人機が集合住宅に着弾したダルニツィキー地区では、2度目の着弾が生じた。医療従事者が1名死亡し、他の医療従事者も負傷。皆、人々に支援を施すために駆けつけていた」と伝えた。
電力会社「DTEK」は、首都キーウのドニプロ川左岸側諸地区とキーウ州2地区(ボリスピリ地区とブロヴァリ地区)では、現在緊急停電が導入されている(編集注:計画停電の予定表は無効)と報告した。
キーウ右岸諸地区とキーウ州他の地区では、計画停電が導入されているとのこと。
DTEKは、電力従事者が集中暖房と送電の復旧のためにすでに作業を行っていると、「第一に、首都の重要インフラに送電しようとしている」と伝えた。
中部キーウ州の被害について、内務省は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の攻撃の後、救助隊は州内3地区(ブロヴァリ地区、オブヒウ地区、ボリスピリ地区)11か所で活動を行い、火災の鎮火を行ったと伝えた。
同省は、州内ブロヴァリ地区では、一家4名が瓦礫の下から救出されたとし、「全員が病院へ搬送され、治療を受けている」と伝えた。
西部リヴィウ州では、コジツィキー州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、同州の重要インフラ施設が攻撃を受けたと報告した。
ウクライナ空軍司令部のイフナト・コミュニケーション局局長は、ウクラインシカ・プラウダへのコメントにて、ロシア軍は「オレシニク」システムの配備されている同国領アストラハン州「カプスチン・ヤル」から攻撃を行った可能性を指摘した。
イフナト氏は、「もしかしたら、カプスチン・ヤルからの発射だったかもしれない。暫定で、リヴィウ州で爆発があった。情報を確認しているところだ」と伝えた。
また、空軍は、0時43分時点の報告で、「2026年1月8日23時30分頃、敵による『カプスチン・ヤル』訓練場からの弾道ミサイルの使用の脅威から、ウクライナ全土にミサイル警報が発令された。リヴィウ州で爆発が確認された。情報を確認している」と発表していた。
これにつき、9日、ロシア国防省は、同日未明に中距離弾道ミサイル「オレシニク」を含む兵器を用いて、ウクライナに攻撃を行ったと発表した。ナストヤシェイェ・ヴレーミャが伝えた。
ロシア国防省は、今回の攻撃について、2025年12月29日未明に露バルダイにあるプーチン氏の邸宅に対して行われたと同国が主張する攻撃への報復だと称している。