ウクライナ南部フリャイポレで激しい市街戦継続=防衛戦力報道官

ウクライナの南部防衛戦力のヴォロシン報道官は26日、ザポリッジャ州フリャイポレの状況は依然として困難だとし、市内では毎日数十件の戦闘が記録されており、ロシア軍は兵站路を遮断し、同市を制圧しようと試みていると伝えた。

ヴォロシン報道官がテレビ番組出演時に発言した。

ヴォロシン氏は、「フリャイポレ市内の状況はかなり厳しい。敵は襲撃行動を続け、防衛戦力を同市から押し出そうと試みている。市街で戦闘が続いており、フリャイポレの直接内部での戦闘を毎日20〜30件記録している」と述べた。

また同氏は、敵が制圧地を固めるために小規模グループを投入しようとしているが、防衛戦力がその動きを阻止し、火砲攻撃を加えていると述べた。

同氏はさらに、ロシア軍は、ウクライナの守備隊を補給から切り離すことを狙って、フリャイポレへと続く兵站路上の自治体を活発に砲撃しているとし、ドブロピッャ、プリルーキ、ヴァルヴァリウカといった自治体で戦闘が続いていると伝えた。

その他同氏は、敵はフリャイポレ及び周辺の集落に対し、滑空爆弾での空爆も実施していると述べた。

同氏はそして、「状況はかなり厳しく、我々はそれを隠してはいない。そこでは過去24時間に20件以上の戦闘が記録された」とし、他の地点の戦闘も引き続き活発ではあるが、最も多くの戦闘が記録されているのは正にフリャイポレ方面だと強調した。

同市は、ロシア軍の主な目的はフリャイポレの制圧だと説明し、「ここは周辺地域で最大の自治体であり、重要な輸送の要衝でもある。(中略)フリャイポレを制圧したら、敵はさらに前進しようとするだろう」と伝えた。