ウクライナ海軍、ロシア潜水艦への攻撃の詳細を語る

ウクライナ海軍のプレテンチューク報道官は16日、ロシア領ノヴォロシースク港でロシア軍の潜水艦を攻撃したウクライナ防衛戦力の作戦は、非常に複雑かつ複合的なものだったと指摘した。また同氏は、それはウクライナが破壊したロシア軍の2隻目の潜水艦だと喚起した。

プレテンチューク海軍報道官がテレビ番組出演時に発言した。

プレテンチューク氏は、「それはすでに2隻目の潜水艦である。つまり彼らはそのような不名誉な記録を樹立したのだ。また、まだ同様の潜水艦が2隻、巡航ミサイルを搭載しない潜水艦が1隻残っている。かつてロシアは、黒海に合計6隻(の潜水艦)を保有していた」と述べた。

また同氏は、ウクライナは最初の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」を2024年に攻撃したことを喚起し、第二次世界大戦後、初めて戦闘で失った潜水艦となったと指摘した。

同氏はさらに、ロシアの636.3型「ヴァルシャヴャンカ」級潜水艦を攻撃する作戦は複雑だったと述べ、なぜなら、ノヴォロシースクの基地は防衛されており、ロシアは最近、攻撃されるおそれがあることから、黒海に艦船や潜水艦を出さないからだと指摘した。

その上で同氏は、「つまり、攻撃手段の開発から、情報漏洩を排除した計画策定に至るまで、多層的な本作戦を実施することは、複合的で非常に困難だった」と強調した。

その他同氏は、季節の変わり目には、このクラスの艦船の航行は複雑になるとし、とりわけ秋の半ばから春の半ばまでの期間は、この基地から出るのはかなり困難だと指摘した。

同氏はそして、「彼らはそこに留まらざるを得ず、何らかの危険がある場合に停泊地を変更する。つまり、被害を受けないようにするには、艦船を移動させたり、基地から出たりする必要がある。しかし、ご覧のとおり、彼らはそこで何の危険も感じていなかったというわけだ」と述べた。

これに先立ち、ウクライナ保安庁(SBU)は15日、ロシア領ノヴォロシースクに停泊していたロシア軍の潜水艦を無人潜水艇「サブ・シー・ベイビー」で爆破したと発表していた