「戦争は過去1年で大きく変化した、安定している地点はない」=ウクライナ政権高官
ウクライナのパリサ大統領府副長官は4日、戦争は過去1年で大きく変化したとし、現在安定している地点は実質的に存在しないと発言した。
パリサ副長官がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
パリサ氏は、「率直に言う。過去1年で戦争は大きく変化した。安定した地点は実質的に存在せず、開けた場所では誰も無人機から生き残ることはできないし、搬送や避難は、個別の特殊作戦のようなものだ」と書き込んだ。
また同氏は、4日ゼレンシキー大統領とチームと一緒に東部のドプロピッリャ(オチェレティネ)方面とポクロウシク方面を訪れたと報告し、「軍団と旅団の指揮所を訪れた。仲間たちに会えるのはとても嬉しい(編集注:パリサ氏は、元陸軍第93独立機械化旅団指揮官)。率直なやりとりに感謝する。特に、最も困難な前線にいる戦士たちとのだ」と伝えた。
同氏はさらに、「大統領は装飾のない話を聞きたがっていた。ドライな数字の報告ではなくだ。彼は具体的に質問し、どこが最も厳しいか示すよう頼み、部隊の装備、無人機の効率、契約軍への移行について話した」と書き込んだ。
そして同氏は、「大統領はしばしば『無理だ』と思われていることを全て引き受けている、それに値する人々を表彰した」と報告し。同氏はその際、「式は短時間だったが、しかし非常に感情的なものだった。今、感情が複雑になっているのは当然だ。損耗があり、痛みがあり、失われた一人一人の命や1キロメートルごとの私たちの大地の損耗についての怒りがあるのだ。しかし、頑強さもある。私たちは戦うことができる」と強調した。
同氏は加えて、「私は、それぞれの訪問から、命を守るには何が効果的な決定かについての理解を得て戻ってきている。私たちに命を無駄にする権利はない。同時に、私たちの人々には準備があり、彼らは能力があり、新しい条件下でどのように戦うかを知っている、という確信も得ている」と伝えた。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は4日、ドネツィク州とドニプロペトロウシク州を訪問し、国家警護隊第1軍団「アゾフ」、特殊部隊「ルビージュ」、シチェスラウ旅団、「マジャールの鳥」部隊、空挺強襲軍第7即応軍団の軍人たちと面会していた。