ロシア軍、ウクライナ東部火力発電所を爆撃 死者2名
ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、30日同国東部ドネツィク州のスロヴヤンシク火力発電所を爆撃した。現時点で、死者が2名、負傷者が5名出たことが判明している。
ゼレンシキー宇大統領と同国エネルギー省が報告した。
ゼレンシキー大統領は、動画メッセージにて、「数時間前にスロヴヤンシク火力発電所に攻撃があった。ロシアの爆弾の攻撃だ。残念ながら、2名が死亡した。哀悼を捧げる。負傷者もいる。それは、間違いなくテロだ。普通の者はそのようには戦わないし、ロシアのそのような戦争に対しては、世界の然るべき対応がなければならない」と発言した。
また同氏は、ザポリッジャ州、ミコライウ州、イヴァノ=フランキウシク州、ヴィンニツャ州の電力事業者がロシアの夜間のエネルギー施設に対する攻撃の被害を除去するために一日中作業していると伝えた。
同氏はそして、「攻撃は複雑で複合的で特別に計算されたものだった。ミサイルもあり、弾道ミサイルも空中発射型弾道ミサイルも含まれていた。合計で52弾だ。600機以上の無人機が飛来し、その内約400機が『シャヘド』だった。無人機の大半は無効化され、3分の2のミサイルは撃墜された。ウクライナの防空は、私たちのインフラのかなりの部分を守っている」と発言した。同氏はそして、攻撃被害の除去に取り組んでいる人皆に謝意を伝えた。
加えて同氏は、パートナーたちのエネルギー部門の支援が非常に重要となっていると強調し、とりわけノルウェーが天然ガス購入支援を、ドイツ、イタリア、オランダが発電機材の取り組みをウクライナと行うという合意があると喚起した。同氏は、EUの欧州委員会からの支援も期待していると指摘した。
同氏はそして、「今日、ウクライナのエネルギー相は、G7の代表、G7のエネルギー相たちと一緒だ。それらは、確実にウクライナを支援できる、支援してくれる国々だ。彼らとそのような作業を確保している」と強調した。
またエネルギー省は、ドネツィク州のスロヴヤンシク発電所への誘導爆弾による爆撃により、電力業者2名が死亡、5名が負傷したと報告した。
同省は、「ロシアは住民とインフラ施設に対して意図的なテロを続け、光を届ける人々をシニカルに攻撃している」と訴えた。