ロシア軍、ウクライナ西部はじめ再び大規模攻撃　リヴィウ州で死者４名

ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、４日夜から５日朝にかけて、同国西部リヴィウ州や南部ザポリッジャ州などに対して各地をミサイルと無人機による複合攻撃を行った。

西部リヴィウ州では、国家非常事態庁がフェイスブック・アカウントで同州では死者が４人出ていると報告した。

同庁の報告には、「ロシア軍の攻撃により４名が死亡、さらに４名が負傷。ロシア軍は５時間以上、複合攻撃で同州にテロを行った」と書かれている。

住宅を含む、複数施設が損傷したという。

また、リヴィウ市のサドヴィー市長は、テレグラム・チャンネルにて、「リヴィウの一部が停電している」と伝えた。同氏はまた、「リャスネ地区とレヴァンジウカ地区のことが判明している。（編集注：停電の）詳細を明らかにしている」と書き込み、市民に落ち着いて、安全な場所にいるように呼びかけた。

南部ザポリッジャ州では、フェドロウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、同州へのロシア軍の攻撃により負傷者が１０人出ていると報告した。

フェドロウ氏はまた、ほとんどの負傷者は入院せずに通院で治療できる程度だと伝えた。

ザポリッジャへのロシア軍の攻撃の被害　写真：ドミトロー・スモリイェンコ／ウクルインフォルム

またフェドロウ氏は、ザポリッジャ州への夜間の攻撃により７万３０００人以上のところで停電が生じていると伝えた。その内６万７０００人が州都ザポリッジャだという。

同氏は加えて、今回の攻撃で８軒の集合住宅と８軒の民家、並びに非居住型建物複数が損傷したと報告、その内集合住宅１軒が激しく破壊されたと伝えた。

西部イヴァノ＝フランキウシク州のオニシチューク州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、今回の同州へのロシア軍の攻撃により１名が負傷、また民家やスポーツ用ボート施設の敷地で損傷が確認されたと伝えた。

北部チェルニヒウ州では、チャウス州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の自爆型無人機「シャヘド」の州都チェルニヒウに対する攻撃で、企業とエネルギー施設への着弾が確認されたと報告した。