軍拡競争が大惨事を起こす前に今ロシアを止めた方が良い=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は24日、国連総会での演説にて、国際社会に対して、軍拡競争が大惨事を引き起こす前に、今すぐロシアの独裁者ウラジーミル・プーチンを止めるよう国際社会に訴えた。
ゼレンシキー宇大統領が国連総会での演説の際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「事実はシンプルだ。この戦争、そしてそれに伴う世界的な軍拡競争を、今止めることは、後になってから『地下幼稚園』や重要なインフラのための巨大な地下施設を建設するよりも安価なのだ。無人水上艇を使うテロリストから、全ての港と全ての船舶を守る努力をするよりも、今プーチンを止める方が安価なのだ。誰が最初に核弾頭を搭載したシンプルな無人機を開発するかを考えるよりも、今ロシアを止める方が安価なのだ」と発言した。
また同氏は、侵略者を止めるために全ての可能性を利用する必要があると強調した。
そして同氏は、「そうして初めて、この軍拡競争が私たち全員にとって大惨事で終わらないという、本当のチャンスを得ることになるのだ。そのために武器が必要なら、もしロシアに対する圧力が必要なら、それは行われねばならず、それは今行われねばならない。さもなくば、プーチンは戦争を進める。より広く、より深く。私たちはこれまでもあなた方に述べてきた。ウクライナははじまりに過ぎないと。今やロシアの無人機は欧州の空を飛び、ロシアの作戦は既に諸国に拡散している」と訴えた。
同氏は加えて、プーチンはこの戦争を継続し、拡大することを望んでおり、今、世界のどんな人も、安全を感じることができないと強調した。
写真:UN