トランプ氏は今ではプーチン氏より私の方を信頼している=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、最近の出来事を受けて、トランプ米大統領はロシアのプーチン氏より自身の方を信頼するようになっていると発言した。
ゼレンシキー大統領がトランプ米大統領とのニューヨークでの会談後記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「トランプ氏は、プーチン氏と一定の相互関係、一定の対話を持っていた。私は、その関係が何を基盤にしていたのかは知らないが、それらはあった。だからこそ、プーチンが彼にウクライナに関する情報を共有した時、彼は信頼した。東部で何が起きているかとか、『彼がドンバス地方全体を』占領するとか、東部を占領するとか、私たちがコントロールしているところを、1週間以内にとか、1か月以内にとかいう話だ。そして、電話会談や私たちの会談の際に、彼(編集注:トランプ氏)は、ロシア人がそこで何かを占領しているとか、それは何かをしなければいけないとか言っていた。しかし、その後、プーチンが戦場の実際の状況、真実とはかけ離れた情報を共有していることを、彼は少しずつ理解したのだ。今では、彼は私の方をより信頼している」と発言した。
その際ゼレンシキー氏は、例として、東部のドブロピッリャ方面のウクライナ防衛戦力の反転攻勢の状況を提示したとし、そこではウクライナ側が約360平方キロメートルの領土を解放することができたことを喚起した。
その際同氏は、これは面積の話ではなく、「あなたは、勝利している時に、何かを失うという事態はあり得ないのだ」と指摘した。
同氏はそして、それら全てがパートナーたちに一定の影響をもたらしていると補足した。
これに先立ち、ゼレンシキー宇大統領とトランプ米大統領がニューヨークで会談していた。
トランプ大統領は会談後、ロシアが置かれている状況からして、ウクライナはすべての領土を取り返せるかもしれないとの見方を示している。
写真:大統領府