ロシア軍、無人機とミサイルでウクライナを再び大規模攻撃 各地で死傷者

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ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、19日夜から20日朝にかけて、同国各地を無人機とミサイルにより再び大規模に攻撃した。南部ドニプロをはじめ、各地で死傷者が出ている。

南部ドニプロでは、リサク・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで、同攻撃により現時点で1名が死亡、26名が負傷したと報告した。

リサク氏は、「州への大規模攻撃による負傷者数が増えた。ドニプロでは現時点で26人の犠牲者だ。14名が病院におり、他は家で回復していく」と書き込んだ。その際同氏は、55歳の男性が身体の70%に火傷を負っており重体で、医療班が救命に取り組んでいると伝えた。

また同氏は、今回の無人機とミサイルの攻撃で1名が死亡したと報告した

中部キーウ州では、カラシュニク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、同州ブチャ地区、ボリスピリ地区、オブヒウ地区がロシア軍のミサイル・無人機複合攻撃を受けたと報告した

ボリスピリ地区では、ガレージが約10点損傷。オブヒウ地区では、民家で火災発生。ブチャ地区では、破片の落下で、5台の自動車が炎上したという。

北部チェルニヒウ州では、チャウス州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、同州ニジン地区への無人機攻撃により62歳の住民が死亡、住宅が損傷し、火災が発生したと伝えた。

またチャウス氏は、「夜、ロシアの無人機がチェルニヒウ地区を攻撃。自動車で移動していた3名の民間人、運転手と乗っていた他2人が負傷した。通報を受けて緊急医療班が出発したところ、再度攻撃が行われた。医療班3名も負傷。6名全員が病院にいる。自動車が損傷した」と伝えた。

その他州内では過去24時間20の自治体がロシア軍の砲撃を受け、住民2名が負傷したという。

西部フメリニツィキー州では、チュリン州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の攻撃によりドゥナイウツィ共同体で住民1名が死亡したと報告した

チュリン氏は、「ドゥナイウツィ共同体で敵の攻撃による建物の1つの火災の鎮火作業の際に1979年生まれの男性の遺体が見つかったことを、深い悲しみと共に報告する」と書き込んだ。

また、他2名の住民が治療を要請したという。病院へは搬送されていない。

暫定情報では、建物2軒が破壊、約20軒の住宅が損傷したという。

南部オデーサ州の被害につき、国家非常事態庁がフェイスブック・アカウントにて、20日未明ロシア軍が同州の農業企業を攻撃したと報告した

農業企業の倉庫で火災が発生し、農業機材のあった倉庫が破壊されたという。火災は鎮火済み。犠牲者なし。

‼️Сьогодні вночі росія атакувала #Одеську область

Внаслідок атаки виникла пожежа в складському приміщенні фермерського...

Опубліковано ДСНС України Пʼятниця, 19 вересня 2025 р.

南部ミコライウ州では、州行政府がフェイスブック・アカウントにて、ミコライウ市が弾道ミサイルと無人機の攻撃を受けたと報告した

行政府は、「朝方、敵は、市に対して弾道ミサイルと『シャヘド』型無人機によって大規模な複合攻撃を行なった。攻撃を受けたのは産業インフラで、火災が発生。現時点で犠牲者情報はない」と伝えた。

また、敵は、州内のスニフリウカ共同体の農業企業を自爆型無人機で攻撃したとある。倉庫が炎上し、爆風で民家4軒、自動車2台が破損。犠牲者はでていないとのこと。

その他同州では、19日日中にオチャキウ共同体とクツルブ共同体もFPV無人機で7回攻撃、ドミトリウカ村でも民家が破損したと報告されている。