ロシア軍、無人機415機とミサイル43弾でウクライナを攻撃 8機がポーランド侵入

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ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、9日夕方から10日朝にかけて、自爆型などの無人機415機と巡航・弾道ミサイル43弾でウクライナに攻撃を仕掛けた。

ウクライナ空軍が報告した

報告には、9日17時以降、ロシア軍は以下458点の無人機・ミサイルで攻撃を仕掛けてきたとある。

・自爆型無人機及び自爆型に似せた模倣機415機(内250機以上が自爆型)

・巡航ミサイル/航空ミサイル「Kh101」「カリブル」「Kh59/69」42弾

・弾道ミサイル「イスカンデルM/KN23」

この内、ウクライナ側は、以下413点を撃墜ないし飛翔停止させたという。

・無人機386機

・「Kh101」「カリブル」「Kh59/69」27弾

同時に、17か所で16弾のミサイルと21機の無人機の着弾が確認されているという。

さらに、少なくとも8機の無人機がウクライナ国境を越えてポーランド方面へと飛翔していったと報告されている。

ゼレンシキー宇大統領は、テレグラム・チャンネルにて、今回ウクライナ15州が攻撃に見舞われたと報告した

ゼレンシキー氏は、「ロシア人がミサイルで普通の裁縫工場を攻撃したフメリニツィキー州ヴォロチシクで現在救助隊が作業している。現時点で、3名の負傷者が判明している。これは今日のロシアの大規模攻撃の1か所だけの話だ。複数の型の無人機約415機と巡航・弾道ミサイル40弾以上だ。攻撃は、私たちの15の州が受けた。残念ながら、攻撃によりジトーミル州で1名が失くなっている。遺族と近親者に哀悼を表する」と書き込んだ。

さらに同氏は、ポーランド領空への無人機の侵入についても言及した。その際同氏は、「モスクワは常に可能性の限界を試しており、強い反応に遭遇しなければ、新たなレベルのエスカレーションに留まる。今日は、さらなるエスカレーションの一歩があった。ロシア・イラン『シャヘド』がポーランド領空、NATO空域で活動したのだ。偶然と呼び得る『シャヘド』1機ではなく、少なくとも8機の自爆型無人機がポーランドを標的としていたのだ」と書き込んだ。

同氏はそして、それは欧州にとって極めて危険な前例だとし、「次の行動があるかどうかは、対応の協調性と行動の強さに完全に左右される」と強調した。その際同氏は、「ロシア人は結果を感じるべきだ。ロシアは、戦争を拡大してはならないこと、それは終わらせねばならないことを感じるべきだ」と訴えた。

同時に同氏は、「制裁の休止期間があまりに長い。ロシアとその共犯者に対する制限の先送りは、攻撃の残虐性の拡大しか意味しない。ロシアを抑止するためには十分な武器が必要だ。強力な対応が必要であり、それはウクライナ、ポーランド、全ての欧州の人、米国といったパートナー皆の共同の対応しかあり得ない。助けてくれている皆に感謝している」と強調した。

なお、同日、ポーランドのトゥスク首相は、10日未明にポーランド領空に複数侵入したロシア軍の無人機への迎撃を発表していた

写真:空軍