露宇全面戦争で失くなった米国民の数は少なくとも92名=報道

米ニューヨークタイムズは、ロシアの対ウクライナ全面侵攻が始まってから、これまでウクライナ側で参戦して失くなった米国民は少なくとも92名に上るとする、「国立第二次世界大戦下のウクライナ史博物館」の試算を紹介した。

ニューヨークタイムズの記事には、キーウの同博物館にて、ロシア・ウクライナ戦争に参戦している外国籍の軍人たちを紹介する展示が紹介されている。同展示のキュレーターを担うユーリー・ホルピニチ氏は、「数千人の」米国民がウクライナ軍側で参戦していると指摘している。同博物館の試算では、少なくとも92名の米国民がこの戦争で亡くなっているという。

ニューヨークタイムズは、米国政権は、ロシア軍と米国軍の直接衝突をほのめかすことは一切回避したがっており、実質的にこれら自国民志願兵は支援していないと指摘している。

一方で、非営利団体「R.T.ウェザーマン財団」が、ウクライナでの戦闘で負傷した米国人を支援したり、戦死した軍人の遺体を米国に送還したり、行方不明となった場合の事例をフォローしたりしているという。

なお、R.T.ウェザーマン財団を率いる、メーガン・モブス氏は、トランプ政権でウクライナ担当大統領特使を担う、キース・ケロッグ氏の娘であることが知られている