ゼレンシキー宇大統領、フィツォ・スロバキア首相と会談 安全の保証やエネルギーにつき協議
ウクライナのゼレンシキー大統領は5日、スロバキアのフィツォ首相とウクライナ西部ザカルパッチャ州で会談し、ウクライナの安全の保証やエネルギー問題につき協議した。
ゼレンシキー大統領がフィツォ首相との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「平和に代替はなく、私たちは平和を支持している。戦争は終わらせなければならないし、それはこの戦争を始めた唯一の主体として、ロシアこそが終わらせねばならないが、残念ながら、同国は戦争を長引かせている。ウクライナの私たちは、平和を欲している。私たちは、和平努力への支持を期待している。ロベルト(編集注:フィツォ首相)は私たちや他のパートナーたち平和のための作業においてと一緒に居続ける」と発言した。
ゼレンシキー氏はまた、今回の会談では、双方はウクライナのための安全の保証について協議したと伝えた。
そして同氏は、「スロバキアがその件に関して自らの立場を定める準備があること、私たちとの対話にオープンであることは良いことだ。欧州の大半はすでに保証の中にいる。私たちはパートナーたちと作業している。私たちは、スロバキアもまた新しい安全保障システムの一部となるなら、それは正しいだろうと思っている」と発言した。
エネルギー問題について、ゼレンシキー氏は、「私たちは、フィツォ・スロバキア首相とエネルギー問題について話し合った。私たちは、天然ガスと石油をスロバキアに供給する準備があるが、もしそれがロシア産ガス、ロシア産石油でなければ、である。なぜなら、私たちは戦時下だからだ」と強調した。
また同氏は、ウクライナの人々は代替やプロジェクトを多く知っており、その方向で作業する準備があると述べた。同氏はその際、「もしロシアの攻撃によってエネルギー部門に困難がなければ、私たちはその分野でスロバキアと協力できたであろう。私たちには、エネルギーシステムへのロシアの攻撃がなければ、年間を通して常に黒字だったのだ。攻撃がなければ、私たちは働き続けていたであろう」と発言した。
同氏は同時に、現在ウクライナは自国のエネルギー施設へのロシアの攻撃に反撃しているとし、「これからも反撃していく。しかし、私たちは、この戦争を終わらせたいのだ」と強調した。
また同氏は、暗闇の中でただ耐え忍ぶ者はいないとも述べた。