ロシア軍、ウクライナ各地を600点以上の無人機とミサイルで攻撃 西部で死傷者あり
ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、20日夜から21日朝にかけて、同国各地に対して計614点の無人機とミサイルを発射した。西部リヴィウやムカチェヴォで死傷者が確認されている。
西部リヴィウでは、サドヴィー市長がテレグラム・チャンネルにて、同攻撃により市内で1名が死亡、3名が負傷したと報告した。
サドヴィー市長は、「喪失がある。1名が死亡、3名が負傷」と伝えた。
また同氏は、26軒の建物が損傷し、5軒の屋根が破壊され、155枚の窓が割れたとし、幼稚園も損傷、9台の自動車が被害を受けたと伝えた。
西部ザポリッジャ州ムカチェヴォでは、ムカチェヴォ市議会がフェイスブック・アカウントにて、同市への攻撃で12名が負傷したと報告した。
また、バローハ・ムカチェヴォ市長は、フェイスブック・アカウントにて、「今日ムカチェヴォは巡航ミサイルによる敵の意図的な攻撃を受けた。標的になったのは、私たちの共同体、地区の数千人の住民の活動を支える民間企業だ。幸いなことに、死者は出ていないが、攻撃により大規模な火災が発生し、負傷者が出ており、あらゆる必要な支援が施されている」と伝えた。
南部ザポリッジャでは、フェドロウ・ザポリッジャ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、本日未明同市は2回攻撃を受け、産業インフラ施設と集合住宅が破損したと伝えた。
フェドロウ氏は同時に、暫定情報では、犠牲者は出ていないと報告した。
ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍は20日夜から21日朝にかけて、無人機574機、ミサイル40弾で攻撃を仕掛けてきたと報告した。
ロシア軍が20日18時40分以降にウクライナに対して発射した無人機とミサイルは以下のとおり。
・自爆型無人機及び自爆型に似せた模倣機計574機
・空中発射型弾道ミサイル「Kh47M2 キンジャル」4弾
・弾道ミサイル「イスカンデルM/KN23」2弾
・巡航ミサイル「Kh101」19弾
・巡航ミサイル「カリブル」14弾
・不特定ミサイル1弾
このうち、21日9時の時点でウクライナ側防空により撃墜された、あるいは電子戦機器の影響で飛翔を停止したものは以下のとおり、計577点。
・無人機546機
・「キンジャル」1弾
・「Kh101」18弾
・「カリブル」12弾
また、11か所で着弾が、3か所で撃墜された目標の破片の落下が確認されているとのこと。
トップ写真:サドヴィー・リヴィウ市長