ゼレンシキー宇大統領、トランプ米大統領にロシアの占領規模について説明したと明かす
ウクライナのゼレンシキー大統領は18日(現地時間)、ワシントンでのトランプ米大統領や他のパートナーたちとの協議の際に、全面戦争の期間のロシアの占領の実際の規模について説明したと発言した。
ゼレンシキー大統領がホワイトハウスでの会談後の記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「確かに温かく、良好で中身のあるやりとり」が行われたとしつつも、同時に、戦争の期間にロシアが一時的に制圧している領土の「割合については少し言い争った」と明かした。
同氏はまた、その問題の議論の際に自身は地図を用いたと述べた。そして同氏は、「それについては長い話があった。私たちの国の、例えば、東部の一部とクリミアは、1つの軍がもう1つの軍を追いやったから占領されたのではなく、大規模な戦闘がなかったので占領されたということを理解することが非常に重要だ」と述べた。同氏は、そのため全面侵攻以前の占領は、ロシア軍が強いために生じたものではないと補足した。
加えて同氏は、重要なのは客観的な数字を提示することだとし、なぜなら、それらは戦力バランスに関するイメージを変えるからだと指摘した。そして同氏は、「例えば、1000日間で、ロシア人により占領されたのは私たちの領土の1%未満、という明確な数字がある。人々は、20%だとか18%だとか思っているとして、しかし1%未満だ。そうすると、焦点が少し変わるのだ」と説明した。
同氏はその際、初めて、米国側とこのようなレベルで詳細な状況を説明する対話の機会を得たと指摘した。
同氏は、「私は、私たちの戦士たちの血が流された1平方キロメートル1平方キロメートルを非常によく把握している。私にとって、それは非常に機微な話だ。私は、(編集注:トランプ)大統領はそのことを聞き、見たと思っている」と発言した。
その他、記者から、協議の際に、何かしら受け入れられない提案が提示されたかと質問されると、ゼレンシキー氏は、「これは議論だ。それはパートナーたちとの対話だ。私たち1人1人に自らの作業があるのだ。受け入れられないことは生じなかった。私は、私たち1人1人が自分の仕事を行ったと思っている」と答えた。
なお、スカヴィーノ米大統領自席補佐官は18日、Xアカウントにて、ゼレンシキー宇大統領とトランプ米大統領がホワイトハウスにて、ロシアのウクライナ各地域の占領されている地域の割合を示した地図の前で話し合っている写真を公開していた。