ロシアは8月15日に向けて前線での「成果」を示そうとするだろう=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は12日、ロシア軍は8月15日に向けて前線で「成果」を示そうとするだろうとし、それは米露首脳会談を前に「ロシアが前進している」という情報空間を作り出すためだと指摘した。
ゼレンシキー大統領が記者団とのやり取りの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「最も困難な状況は、クラマトルシク、ドブロピッリャ〜クラマトルシクだ。そこで何が起きたのか? ロシア人のグループが約10キロ、複数の地点で前進したのだ。全員、兵器はなく、手に武器を持っているだけである。何人かはすでに見つけ、一部は殲滅し、一部は拘束した。残りも見つけるし、近々殲滅する。その前進の課題は、私たちにははっきりしている。8月15日、プーチンがトランプと会う前に、とりわけ米国の空間で、ロシアが前に進んでいる、前進している、ウクライナは失っている、という情報空間を作り出すことだ」と発言した。
同時に同氏は、ウクライナ防衛戦力は肯定的な結果を出しているとも述べた。その際同氏は、北部スーミ州では18の被占領地ないしは戦略的に重要な地点の内、6地点をすでにウクライナが取り返していると述べた。同氏はそして、ウクライナ部隊は2地点でロシアとの国境に達することができたと伝えた。さらに同氏は、その部隊はさらに900メートル奥まで進んだと指摘した。
また同氏は、東部ルハンシク州ではウクライナ軍は敵の陣地へと1キロメートル前進したとし、ザポリッジャ方面とハルキウ方面では陣地を維持していると伝えた。