ロシア軍はウクライナ東部ポクロウシク方面に戦力を集中=ウクライナ軍報道官

ウクライナの作戦戦略部隊集団「ホルティツャ」のトレフボウ報道官は24日、東部のドネツィク州ポクロウシク周辺にロシア軍が戦力を集中させて攻勢を強めていると報告した。

トレフボウ報道官がテレビ番組出演時にポクロウシク方面の情勢に関する質問に答える形で発言した。

トレフボウ氏は、「その地域は私たち側では部分的に沈黙体制が適用されている。なぜなら、敵の排除、押し返し作戦が続いているからだ。しかし、そこ(編集注:ポクロウシク方面)には、実に大きな集団が残っている。ポクロウシク方面全体で見ると、10万人以上の兵員がいる。そこでは、敵が持つあらゆる手段が非常に活発に投入されている。航空機も兵器もだ。ここは依然として重装備が投入されている方面の1つであり、現在、戦闘の統計値から見ても、優先的な方面だ」と指摘した。

また同氏は、ロシア占領軍には、ポクロウシク〜ミルノフラード間を東側から迂回するという野心があると指摘した。また、冬に大損害を被った西側でも、彼らは一定の努力を再開しているという。

そして同氏は、「現在の損害からして、彼らに具体的な政治的課題が課せられており、ノヴォパウリウカ方面同様、犠牲を顧みずにそれ(編集注:課題遂行)を追求しているのは明らかである。しかし、現時点では、状況は極めて緊迫しているものの、彼らはその目標を達成できていない」と発言した。

記者から、ポクロウシクとコスチャンティニウカの間のロシア軍の進攻状況について尋ねられると、同氏は、ロシア軍はそれらの町の間の集落への攻勢を試みていると報告した。

その際同氏は、「これらの町の間にはかなり広い空間があり、それが彼らの任務を容易にしている。ポクロウシク〜ミルノフラード間を西側からの迂回は、彼らにとってそれほど容易でなかったが、そこで彼らは、前進のために、ある程度の作戦の余地を利用しようとしていた。彼らは部分的に成功したが、そのペースは速くない。彼らの任務は、私の理解では、ドネツィク州の支配、あるいは少なくとも今年中に、ポクロウシク自体でなければ、同市周辺の支配を確立することだ」と述べた。

同氏は、現時点ではロシア軍はこの課題を遂行していないが、彼らは前進していると述べた。

そして同氏は、「彼らが目標を達成していないのは、ウクライナの防衛者の非常に複雑で集中的な抵抗の結果である」と伝えた。

写真:コスチャンティン・リベロウ